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「私の出産」~母から子へ伝えたい言葉~

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キョエさん 094

妊娠、出産は奇跡
いつかあなたのストーリーを教えてね

 

我が子を授かったことがわかった日のことをよく覚えています。
流産を経験して、心が落ち込みながら過ごしていたある日、なんだか無性にイライラして体が怠くて、、もしやこれは?!と思って検査薬を使ったら、妊娠が判明しました。
居ても立ってもいられない、嬉しさだけでもない、なんと言い表せばいいかわからない感情が押し寄せてきたのを思い出します。
前回の稽留流産、、先生から、原因はお母さんじゃないですよ、初期の流産は結構な確率であるので、気に病まないでください。と言われました。心拍が確認できないままのお別れで、正直そこまで実感があったわけではなかったけど、妊娠出産って本当に奇跡のような出来事なんだなぁ、、とその時はどかこぼんやりと他人事のように思っていました。それでもまわりの妊娠出産報告を聞いていた中での出来事だったので、自分には子どもができないのでは、、という不安と悲しみがその後にズドンと襲ってきました。
そんな中でやってきてくれた命、、
本当に大切に、大切に、しよう。
そう思ったのに、妊娠が判明してすぐにとてつもなく辛いつわりが始まりました。起きてる間中襲ってくる吐き気、体の怠さ、貧血、めまい、、えっ?つわりってこんなに体も心も大変な思いをするの?とびっくりするくらい、何も食べられず、水分も受け付けず、入院して点滴を受ける毎日、、体重はみるみる落ちて、お腹だけポッコリ出てるのに他は貧相でガリガリの体、、待ち望んだ妊娠なのに、その辛さは生む直前まで続きました。そして妊娠が判明してから約9カ月後、ついに破水の日を迎えました。待機室に入ってから陣痛がどんどん大きくなっていくのに、なかなか開かない子宮口、、陣痛促進剤を使おうと言われました。点滴を入れられると、痛みが急に100倍くらいで襲ってきて、その痛みの感覚もどんどん短くなっていきます。例えろと言われても例えられない、こんな痛み感じたことないよという痛みが全身を襲い、痛すぎて体の震えが止まらなくなりました。もうちょっとで出なかったら、他の方法を考えよう!と言われ丸1日、、排泄も飲食もほぼできないまま体力だけが奪われ、声も出ずに震えている私にようやく先生が、いやこれはもう無理だね、切ろう!と言って帝王切開での出産が始まりました。麻酔の痛みも全く感じないくらい疲弊していたので、無事に生まれてくれた時はもう放心状態、嬉しくてしょうがなかったのに、涙ひとつ、声ひとつ出ずの出産でした。正直、妊娠してから出産するまでが辛すぎて、その時の心の状態は酷いものでした。それでも、生まれてくれた瞬間にこんなにも感動する瞬間があるのか、というくらいの感情が溢れ出てきて、ああ、本当に妊娠出産は奇跡だったなと身を持って体験しました。
あの日からもうすぐ2年、、あっという間で、もちろん子育ても楽しい事ばかりではないけれど、あんなに辛い思いをして出会った我が子は可愛くて可愛くてしょうがありません。人の数だけ妊娠、出産のストーリーがあるんだと思うと、いつの世でも、どんなに文明が発展しようとも、こういう気持ちは変わらないんだろうと思います。
いつか我が子が大人になって、子どもを持つ日が来たら、どんなストーリーが聞けるのかな?
あなたが大人になって迎えるその日を楽しみにしてるね!と、我が子がもう少し大きくなったら、この話をしてみようと思います。

 

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