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「私の出産」~母から子へ伝えたい言葉~

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ちょこさん 087

強くて優し子    
ママのところに来てくれてありがとう 
 

私は妊婦さんが苦手です。
特に安定期に入ったからと妊娠報告なさる方をお見かけするとなんとも言えない気持ちになります。

私には4歳と1歳の娘がいます。
そして2人の間に長男も生まれるはずでした。
妊娠6ヶ月に入った頃の検診で子宮内胎児死亡を伝えられました。

不妊治療での妊娠でしたので流産はよくあることだと知っていました。
知っていたけど安定期に入り安心してしまっていたのです。
安定期に入り検診も4週間に1回の時期に入っていました。
胎動を感じる前だったのでいつ亡くなったかもわかりません。
母体に影響があるとのとことでその日のうちに入院して処置することになりました。

ただただ泣いて、たいして考える時間もないまま2日後に出産しました。
小さいので産む瞬間は痛くありませんでしたが陣痛や前処置は痛かったです。
耐えたところで悲しい現実しか待っていない痛みは絶望的でした。
コロナ禍で本来立ち会い出産はできないのですが特別にと出産の直前から1時間くらい主人も処置室に入れてもらえました。

小さな小さな真っ赤な赤ちゃん。
医師の言葉を借りると奇形でした。
本来ならもっと早い段階で淘汰されていてもおかしくない子だったのかもしれません。
それなのに受精、着床、妊娠初期を経て6ヶ月までお腹の中にいてくれたのだから強い子だったんだなと思っています。

そして優しい子でもあります。
妊娠中期でお腹の中の子に障害がわった方々は色々と悩まれます。
そして人工死産を選択された方はその決断を背負って生きて行くことになります。
私にはその悩む時間はありませんでした。
すごく母親思いの優しい子です。

静かな出産、火葬を終えて産休を過ごしていた頃、ある芸能人夫婦の妊娠報告のニュースを見ました。
安定期に入ったからのご報告とのことで、その時私は安定期に入っても100%無事に産めるわけでもないのにと思ってしまいました。
そしてそのご夫婦はその後約7ヶ月で死産したそうです。

それから妊婦さんが苦手です。

死産した男の子の後に女の子妊娠しました。
長男を死産した病院での出産です。
次女の時もコロナが感染拡大していた時期で立ち会い出産はできませんでした。

私が出産する少し前、分娩室近くの処置室が少し騒がしくなりました。
立ち会いできないのに聞こえる旦那さんらしき声や助産師さんたちの会話からその部屋で何が起こっているのかがわかってしまいました。

妊娠出産は本当に奇跡なんだと思います。
レインボーベビーとなる次女を産んだ今でも妊婦さんに対しておめでとうという気持ちより怖いなという不安の気持ちが強く出てきます。
長男は強い子だったので母も強くなりたいと思います。
女々しいかもだけど誕生日だけは毎年お祝いさせてね。

なかなか手のかかる姉妹でイライラすることも多いですが無事に生きて生まれてきてくれた子たちです。
長男のように強くて優しい人に育ってね。
3人ともママのところにきてくれてありがとう。

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