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「私の出産」~母から子へ伝えたい言葉~

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のんちゃんまんさん 076

あなたの幸せは私の幸せ    
あなたがこれこらどんな風に大きくなって、成長していくのかとても楽しみにしています。あなたらしく生きることを忘れないでね。    


あなたは8月の暑い暑い日に、大きな産声をあげて生まれてきてくれました。
1度分娩台に乗ったものの陣痛の波が遠のいてしまい、結果、かーかの分娩時間は58時間になっちゃったんだよ。とーととばーばが交代でかーかに付き添って応援してくれましたが、とーとはもう、最後の方は半泣き状態で、いつになったら解放されるんだ?って心配してくれていました。やっと出てきてくれたあなたは、3,600g超えのビッグベイビーちゃんでした。真っ赤っかのおさるちゃんみたいで、とってもかわいかった。今ももちろんかわいいよ。

それからは、今までの自分中心だったのんびりした生活が一変して、あなたが中心の世界になりました。休日にお昼まで寝ることもできなくなったし、大好きなお酒を朝まで飲むことも、好きなアーティストのライブに行くことも、気軽に海外旅行もできなくなりました。でもそんなこと全部忘れてしまうくらい、毎日あなたの成長を見るのが嬉しくて、おっぱいにハグハグ噛みついてくるのも、むちむちの内ももも、首やおててのしわの中の垢まで全部が愛しかった。そして、今もその愛しい日々は続いているんだよ。

かーかは今も、お仕事を休んであなたたちを育てているところです。ばーばやひぃばーばのアドバイスも聞くけれど、やっぱり時代は変わっていて、お仕事を続けながら子育てをしていくことに期待と不安を感じています。あなたも将来、結婚するかもしれないし、しないかもしれない。出産するかもしれないし、しないかもしれない。
それを踏まえてあなたにしっかりと伝えていきたいと思っていること、それは、『しなきゃいけない、なんてない』こと。あなたにはあなたの良さがあって、あなたは自由に生きる権利がある。のびのびと人生を楽しんで欲しい。
それともうひとつ、『あなたを生んでよかった』ということも伝えたい。あなたたち子どもとばかり向き合う日々の中で、母親である私と以前から変わらない私が心の中で葛藤して、一人の時間が欲しくなったり、イライラしてしまったり、そんな時も正直あります。でも、どんなに情けなくて、泣けてきても、やっぱりあなたがいてくれる喜びには何も替えられないのです。そんなすばらしい宝物の存在は、自分の人生をとっても幸せにしてくれる。これは、とーとも同じことを言っていました。

あなたの人生も、とーとやかーかと同じように、大きな幸せに包まれるものでありますように。生まれてきてくれて、ありがとう。ずっとずっと、大好きだよ。

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