2022.01.14
2023年で廃止 ジュニアNISAはどうなる?
ジュニアNISAが2023年末で廃止されます。
これまで利用していた人も、利用しようと思っていた人も、廃止後はどうなるのか、心配にもなりますよね。
ジュニアNISAの基礎と、廃止後についても、説明します。
ジュニアNISAって何?
ジュニアNISAとは、子供の将来に向けて資産形成するために、0歳から19歳までの未成年者を対象とした、少額投資非課税制度のことです。
1人につき年間80万円までが非課税で投資できるんですが、非課税期間は最大5年間。
つまり、80万×5年=400万円までに対して、得た収益は税金がとられない制度です。
かなり自由に金融商品を売買できるんですが、18歳まで払い出しができません…取り出すことができないんです。
そのため、非課税期間が終了する5年目に、「ロールオーバー」といって、また投資を繰り返す必要があるんです。
ジュニアNISAが廃止されても、運用し続けることは可能
廃止といっても、2023年でできなくなるのは新規の投資です。
2023年末までに購入した株式や投資信託は、その子が成人になるまで、そのまま非課税で運用し続けることができます。
注意点があるとしたら、ジュニアNISA廃止後も、上記の通り「ロールオーバー」が必須なこと。
専用の口座で繰り返し投資することで、成人まで非課税で運用することができます。
廃止後の、メリットと注意点
良くなる点としては、これまで18歳まで取り出せない制限がありましたが、廃止にあたりその制限が解除されること。
つまり、何歳でも、教育資金などの目的で、引き出せるんです。
これは明らかにメリットですね。
でも、引き出すときはジュニアNISAの口座を廃止し、全額引き出すことになるので、要注意。
金融商品の一部を売って引き出すことはできないので、慎重な検討が必要で、なかなか難しい問題です。
専門家のアドバイスが必要になることもありそうです。今後、僕の出番も増えるのかもしれません。
ジュニアNISAを利用するなら長期的に!
そもそもですが、ジュニアNISAは「投資」。
例えば教育資金など、時期が決まった、まとまったお金が目的の場合は、ジュニアNISAは要注意です。
投資なので当然ですが、そのタイミングで、必要な額があるとは限らないんです。
それまで投資した額すら口座にない、つまり元本割れの可能性も。
そのため、その時期が近づいてきたら、運用方法を見直すなど、長い目でかつ慎重に投資する必要がありますね。
もちろん、家庭により千差万別ですが、例えば、大学入学時にまとまったお金が必要と考えるなら、高校1年くらいの時期に、様子を見て無難な運用に移し替える、などの対策を検討する必要がありますね。
今回は2023年で廃止されるジュニアNISAについて紹介しました。
子どもの学費など長期の運用にはピッタリな仕組みですが、もっと大きな視野で家族の運用の一部として利用したいものです。