秋の夜長、夜更かし不調にご用心!休日に2時間長寝① 睡眠不足がもたらす影響 | 薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

「脳科学的栄養学」をベースによりよく生きるための健康づくりに貢献します

薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

2019.10.24

秋の夜長、夜更かし不調にご用心!休日に2時間長寝① 睡眠不足がもたらす影響


科学的栄養学No.77
 

秋の夜長、夜更かし不調にご用心 休日に2時間長寝①

 ・睡眠不足がもたらす影響

 

秋も深まり、涼しく感じる今日この頃はつい夜更かししがち。

 

睡眠不足や不規則な生活による睡眠の乱れは、多くの不調の原因になり、仕事の生産性を下げる。

 

寝不足に陥らないコツを知っておこう。

 

日本人の5人に1人は睡眠で十分に休養がとれていないことが、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(2016年)で明らかになっています。

 

慢性的な睡眠不足に加えて、この時期は気温や湿度が下がるため、夜遅くまで起きる人が増えがちです。

 

 睡眠には脳の疲労回復記憶の整理体の疲労回復成長傷付いた細胞の修復といった役割がある。

 

睡眠の効果を十分に得るには「睡眠時間」「睡眠の質」「規則正しい起床と就寝のリズム」の三条件の確保が欠かせません。

 

眠りが悪化すると、自律神経の働きやホルモン分泌が異常をきたし、様々な不調を招くことに。

 

成人を対象にした米国の研究によると、睡眠が不足している人の糖尿病の発症リスクは、そうでない人の23倍だという。

 

血糖値を下げるインスリンの働きが低下するのがその一因。

 

高血圧(2倍)や心臓病(1.33倍)、ぜんそく(2倍)なども睡眠の影響を受けるという。

 

 肥満にもなりやすい。

 

睡眠時間が短くなると、食欲を増すホルモンが増える。

 

逆に、満腹感をもたらすホルモンは出にくくなる。

 

 睡眠不足の怖さは、慢性化すると眠気や疲労を自覚しにくくなることが指摘されている。

 

頭がぼんやりした状態で仕事をしてミスが増えたり、体調を崩して疾病で欠勤したりして、労働生産性は大きく低下する。

 

風邪や運転中の交通事故が増えるほか、うつ症状や認知症のリスクも上がる。

 

つづく

COMMENTコメント

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してぐるっとママ横浜は一切の責任を負いません