暑さを乗り切る栄養学⑤ | 薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

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薬学博士 竹内久米司さんからのアドバイス

2019.08.15

暑さを乗り切る栄養学⑤


科学的栄養学 No.67

暑さを乗り切る栄養学⑤

◇今からでも間に合うサマーライフ生活編


夏の体調管理には睡眠も重要!しっかりと睡眠をとりましょう
 睡眠不足は夏の健康管理の大敵です。

夏バテを防ぐ体力も、夏かぜを防ぐ免疫力も、十分な睡眠をとってこそ維持・増強されます。

 暑さで寝苦しい夜は、睡眠第一と割り切ってエアコンや扇風機を上手に活用しましょう。

エアコンは冷房のやや高めの温度に設定する、扇風機なら弱めの風を間接的に当てる(壁にはね返らせる)などすれば、からだへの負担は少なくなります。

 室内や夜間におこる熱中症の予防には、タイマーをかけて寝入るときだけ使うより、弱めの設定で就寝中ずっと使うほうが効果的です。

熱中症を防ぐためにも水分はこまめに補給しましょう。

 夏の体調管理には、水分補給は欠かせません。
「あまり汗をかきたくない」「夜間の排尿回数を減らしたい」と考えて水分を控えると、熱中症の危険もあるので要注意。汗をかく分、しっかり水分をとりましょう。

ただし、一度に大量の真水で水分補給をすると、胃液が薄まって消化不良をおこすこともあるので、麦茶などでこまめに水分を補給するよう心がけましょう。

 少しずつこまめに、のどが渇く前に飲むのがコツです。

食事・入浴・外出の前後などのタイミングで、水分をとるよう習慣づけましょう。

夏もエネルギーのとりすぎに注意が必要。
夏は汗をたくさんかくので、ほかの季節より太りにくい、とイメージしがちですが、夏太りする人は、夏やせする人より約3倍も多いという調査結果が出ています。

食欲が低下しがちな夏に太るというのは健康な証拠だと思っている人がいます。
それは違うのです。

冬は熱の発生にエネルギーを使いますが、夏はその必要がないため、基礎代謝が低くなるのです。

最近はエアコンの普及で、その差が少なくはなってるとはいえ、夏は暑いために運動する気になれなかったり、歩く距離が少なくなったり、買い物など生活での消費エネルギーも減りがちです。

それなのに、『夏バテを防ぐためにたくさん食べる』『冷たいスイーツをつい食べてしまう』『冷えたビールなどアルコールがすすむ』などで、エネルギーをとりすぎると、いっそう太りやすくなります。

暑いときに汗をかいても、運動で出る汗とは違い、エネルギーを消費しているわけではないので、食べすぎに注意しましょう。
 

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