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「私の出産」~母から子へ伝えたい言葉~

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EVENSさん 067

いつかあなたが
いきるってなに?ってきかれたときにすぐにはこたえられなかったので   
 

「いきるってなに?」
何気なく飛び交った質問に、私はすぐには答えられなかった。

生きるとは、
自分でも何を意味して、何を感じて、
なんなんだろうと
よく考えてから答えようとするけれど
それが一言ではどうも言い表す言葉がみつけられなかった。

なぜなら、ママにとって、
生きるってきっとこれまででたくさんの笑顔や涙、そして喜び、不安、
いやそれよりももっと当たり前で
何気ない幸せや、驚き、成長する我が子の姿を見届けることの日常なのか
どれも答えだけれど、ママは今あなたに答えられるのは、
「いきるってなんだろうね」って聞き返して、一緒に考えたかったのかな。

一緒に生きている感覚だったからかな。
おなかのなかにあなたが宿ったときから、ママはずっと一緒に生きていると今この瞬間まで感じていること。
一緒に生きようと毎日を過ごしていること。
生きるってとても難しくて、でも楽しみがいっぱい詰まっていること。

いつかあなたがママをママって呼ばなくなる未来や、
いつかあなたが今頑張っていることを成し遂げたときを想像したり、
いつかわたしがあなたと意見が違ったり、いつかいっしょに行きたいところへ行って喜んだり、
いつかだれかとのお別れや悲しい出来事に目の当たりにしたり、一喜一憂していっしょに生きているなってやっぱりわかりやすく伝えて答えるには難しい質問だなって。

いつかあなたに大切な人ができて、
赤ちゃんが出来て、守らなきゃいけないものやことができたら
きっといきるってどういう意味かわかるきがする。

あのひ、あなたの産声を聞いたとき、
いつかの指を握り返してくれたとき、
いつかの微笑みや、笑い声、泣いて訴えて
自分はここにいるよと存在を伝えてくれるとき、あなたは確かに「いきている」し
わたしも確かに「いきる」を実感させてくれる。

生きるって、いのち。

あなたの無事が私のいのち。

いつかのあの時、転んだ時、怪我をしたとき、痛みの叫び声を聞いた時、救急車の音であの時を思い出すとき、泣き顔をみるとどうしても生きた心地がしない。

胸がドキドキして苦しい。こわい。

命だけはと強く願い、いのちある限りは
どんなに辛くても、どんなに恐くても、
これが「生きる」に尽きる。

あなたが健康で、健やかに生きてほしい。
ただ、それだけで今を共に生きている。

これは万国共通の母の願いなのではないか。

共に生きる。共生。

ひとり(ひとつ)だけでは生きていけない。
動物も、植物も、すべての自然も。

生きるって答えはひとつではないけれど

ただこれだけは絶対に間違いがなく言えるのは

どんな生き物も、
生きるって簡単じゃないってこと。
生きるって大切でかけがえのないもの。

いつかあなたにも、「いきるってなに?」って聞かれる日がきますように。

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