2021.11.22
勉強・仕事…小4の壁の乗り越え方
小1の壁はよく耳にするため対策を前もって考える方が多いですよね。実は小学校生活にはもう一つ重要な「小4の壁」があるんです。
中には、「小1の壁よりも大変だった…」なんて人もいます。
その時がきて「こんなはずじゃなかった!」と困らないように、事前に知って対策を考えませんか?
小4の壁(10歳の壁)とは?
小4の壁は、子どもが直面する問題です。
- 子どもの発達に関する問題
- 学習内容の変化に対する問題
- 子どもの放課後の居場所問題
などが発生します。
このような問題に子どもが直面することで、つまずきや劣等感を感じやすい時期なんです。
いわば、小4は子どもの成長が大きく転換する大切なタイミングでもあるんです。
勉強・精神面・学童…小4の壁の問題
①学習のつまずき
国語や算数の難易度があがるのが小学校4年生前後。そのため、勉強についていけないと、苦手意識を感じる子が増えます。
小学校4年生からの学習は、小学校3年生までの学習が土台に、応用が求められるようになり、さらに今までは具体的に示されていた問題が、抽象的な考え方をしなければならない部分が増えます。
ここまで学習の積み重ねができなかった子が、勉強についていくのが難しくなってしまうんですね。
②精神面でも成長する時期!自分を客観視するようになる
自分を客観的に見ることができるようになります。そのため、自分と他の人を比べ劣等感を抱くことも。
他の人と比べることにより、自分を認識するようになるんですよ。短所に目がいってマイナスな感情が生まれやすい時期です。そのため、自己肯定感や自尊心も下がりやすいと言われています。
その結果、この時期はギャングエイジとも言われるのですが、寄り道や塾のサボり、これが発展してしまうと万引きなんてことも。このような問題行動を起こしやすい時期でもあるんです。
③親も仕事と育児の両立がさらに難しくなる
小1の壁を乗り越えて、無事に仕事を続けられたママも多いですよね。でも小1よりも小4の方が仕事を辞めるママの方が多いんです。
小4は、学童で対応してもらえなくなる地域が多いという現実や、受け入れる学童はあっても待機児童が一番多いのも小4なので、ママは働き方を見直さなければならなくなります。
小4の壁の乗り越え方!
①勉強でつまずく前に、事前の対策で小4の壁を回避
勉強習慣を低学年のうちから身につけることがオススメです。
小学3年生までの勉強がその後の応用の土台になります。そこでの学習をしっかり積み重ねることと、親として小4の勉強の壁を理解しておいてあげることで、小4のつまずきを回避したいですね。
②子どもを褒める
子どもが心身の発達により自信を失いやすい時期です。ママパパが意識的に褒めてあげましょう。
褒めるときは具体的に、「なにがすごいのか」を褒めてあげることがおすすめ。具体的に褒めることで子どもの頑張りをママパパはちゃんと見ているよ!という事が子どもに伝わります。
ほめるところが見つからない…なんて時は家事のお手伝いをさせましょう。家事を手伝うことで、ママの役に立てたと感じ、自信に繋がりますよ。家事を一緒にするとコミュニケーションの時間にもなって良いかもしれません。
③放課後の居場所を見つけておこう
学童がなくなったり、待機児童になったりした場合に、子どもの居場所がなくなったら他に居場所を見つけてあげたいですね。
この頃は自由にさせておくと、問題行動が増えやすい年齢。親の対策が必要です。
例えば、
- 習い事に行かせることで、ひとりの時間を減らす
- ルールや約束事を決めて留守番させる
- キャンプや合宿など、子どもだけで参加できるイベントに参加させる
このように、家庭以外での子どもの居場所を確保する事がポイント。
子どもが1人ではなく誰かに見守ってもらえて、好きなことに打ち込む時間があるだけで、ママも子どもも安心して過ごせますね。
今回は小4の壁について紹介しました。
誰もが向き合わなければならない壁です。子どもの学習の仕方や親子でのコミュニケーションの取り方をもう一度考え直す良い機会かもしれませんね。